モル計算

高校化学の難所モルについて書きたいと思います。

用語の確認

実は一番重要だけど、雑になりがち。

物質量

物質を構成する要素粒子の個数をアボガドロ定数 (約 6.022×1023 mol-1) で割ったものに等しい

wikipedia URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A9%E8%B3%AA%E9%87%8F 20217/31閲覧

分子量(molecular weight)

物質1分子の質量の統一原子質量単位(静止して基底状態にある自由な炭素12 (12C) 原子の質量の1/12)に対する比であり、分子中に含まれる原子量の総和に等しい。

wikipedia URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%AD%90%E9%87%8F 2021/7/31閲覧

モル濃度(molar concentration)

単位体積の溶液中の溶質の物質量である。

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質量パーセント濃度

質量パーセント濃度={溶質(例ではメタノールの質量)[g]/全体量(例では水溶液)[g]}×100 wt%

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モル質量

単位物質量当たりの質量である。(中略)分子量または式量に単位 g mol−1 をつけたものは、モル質量に等しい。

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密度(Density)

単位体積あたりの質量

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リットル

10−3立方メートル (m3) = 1立方デシメートル (dm3) = 1000立方センチメートル (cm3)

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例題

溶質Xが溶けた 溶液Zがあるとします。

分子量X:35

モル濃度X:2 mol/L

密度Z:1.1 g/cm3

の溶質Xの質量パーセント濃度を求める

解答

上記より分子量にg mol-1(g/mol) をつけたものはモル質量に等しいので

モル質量X:35 g/mol

ここでモル濃度とモル質量をかけてみましょう。両方とも同じ溶質Xについてですので、かけることは可能です。

モル濃度X × モル質量X =2 mol/L ×  35 g/mol

             =70 g/L

単位はg/L 溶質Xにたいしてですので、1 Lあたり70 gの溶質Xが、この溶液Z中に存在するということになります。

ここで体積についてですが、同じ溶液ですので

体積X = 体積Z

となります。

溶液の密度Zがわかっていますので、 体積 × 密度(質量/体積) をしてやることで溶液の質量に変換することが出来ます。

70 g/(1L × 1.1 g/cm3

ここで上記より1L = 1000 g/cm3 なので

70 g/(1000 cm3  × 1.1 g/cm3)  =0.06363 (g/g)

というように溶液の質量あたりの溶質の質量が求まりました。あとは%に変換しておしまいです。

0.06363 (g/g)  × 100 =6.363%

A.質量パーセント濃度 =6.363%

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