【エクセル】便利なジャンプを使ってみよう

皆さんはエクセルのジャンプを使ったことはありますか?様々な条件を指定して該当場所へ移動してくれる便利な機能です。今回はジャンプの使い方を紹介したいと思います。

ジャンプ

ホームタブの”検索と選択”の”ジャンプ”もしくは”形式を選択してジャンプ”を選択する、ファンクションキーの”F5”を入力する、もしくはCtrl + Gを入力する。

ジャンプダイアログ

ジャンプを選択すると図1のようなダイアログが表示される。参照先にセルを入力するとそのセルにジャンプします。また、名前を定義していると、移動先の欄に表示されるのでそれを選択してもジャンプできます。参照先に別シートのセルを入力してもジャンプ可能です。”セル選択”を選択すると、”形式を選択してジャンプ”と同様のダイアログが表示されます。

図1 ジャンプダイアログ

選択オプションダイアログ

選択オプションから選択してジャンプする場合はシート内のみ有効で、別シートは範囲外のようです(少なくとも私の検証範囲内では別シートは認識してくれませんでした)。通常はA1セルから最後のセル(Ctrl +Shift+Endキーで選択される範囲)が対象になり、範囲指定している場合は範囲内で検索してジャンプします。ジャンプというより”選択”という意味合いで使う方が多いかもしれません。下記の説明もジャンプと選択の両方の言葉を利用しています。

図2 ”形式を選択してジャンプ”選択時

メモ

メモにジャンプします。コメントではありません。

定数

定数を選択します。定数を選択すると、数式の下のインデント下げしたチェックボックスがアクティブになりますので、さらに絞り込む場合はチェックを外しましょう(デフォルトではすべてチェックが付いている)。

数式

数式を選択します。定数と同様にチェックボックスが アクティブになりますので、さらに絞り込む場合はチェックを外しましょう(デフォルトではすべてチェックが付いている)。

空白セル

空白セルを選択します。

アクティブセル領域

アクティブセル領域(Ctrl+ Shift + *で選択される範囲)を選択します。

アクティブセルの配列

言葉のまま受け取れば、アクティブセルのなかの配列を選択してくれるとなりますが、配列数式とデータ範囲が含まれているにも関わらずうまくいきませんでした。配列数式とデータ範囲のセル以外を選択すると、”該当するセルがありません”とエラーが出ます。Microsoft365では現状は配列数式+データ範囲内のセルを選択した状態で実行することが必須のようです.

オブジェクト

図やグラフ、アドインを選択します。

アクティブ行との相違

行の中で比較して選択します。選択範囲内で各行1行ずつアクティブセルもしくは比較する行内の、アクティブセルと同列のセルと比較をします。そして相違があるものを選択します。図3の範囲を例に取ってみると、B2:I5が選択範囲です。各行1行ずつ比較するので、B2:I2、 B3:I3、 B4:I4、B5:I5それぞれで比較していきます。B2:I2 ではB2がアクティブセルなので、B2と比較します。E2,G2:I2がB2と異なるので、それらが選択されます。B3:I3ではアクティブセルであるB2と同じ列のB3との比較をします。B3と異なるE3:F3,H3:I3が選択されます。以下同様です。結果は図4のようになります。

図3
図4 アクティブ行との相違で選択後

アクティブ列との相違

列の中で比較して選択します。選択範囲内で各1列ずつアクティブセルもしくは比較する列内の、アクティブセルと同行のセルと比較します。そして相違のあるものを選択します。 図5の範囲を例に取ってみると、B2:I5が選択範囲です。各列1列ずつ比較するので、B2:B5、C2:C5、D2:D5、E2:E5、…I2:I5とそれぞれで比較していきます。B2:B5ではB2がアクティブセルなので、B2と比較します。B3:B5がB2と異なるので、それらが選択されます。C2:C5ではアクティブセルであるB2と同じ行のC2との比較をします。C2と異なるC3:C5が選択されます。以下同様です。結果は図4のようになります。

図5
図6 アクティブ列との相違で選択後

参照元

選択したセルの参照元を選択します。 このセルはどのセルを使っているのかを見ます。参照元を選択すると、参照先の下のインデント下げしたチェックボックスがアクティブになりますので、”1レベルのみ”、”すべてのレベル”どちらかを選択します。図8を使って説明します。図9は図8を数式で表示した画像です。

図8
図9 数式を表示

1レベルのみ

対象のセルが参照しているセル(セルの数式に記述されているセル)を選択します。図8の状態で”1レベルのみ”を選択すると、図10のように選択されます。

図10

すべてのレベル

上記の”1レベルのみ”の対象となるセルに参照しているセルがある場合、その参照セル、またはその先の参照セルもすべて含めます。 図8の状態で”すべてのレベル”を選択すると、図11のように選択されます。

図11

参照先

参照先は参照元の逆をたどることになります。このセルを元に計算しているセルはどれなのかを見ます。参照先を選択すると、参照先の下のインデント下げしたチェックボックスがアクティブになりますので、”1レベルのみ”、”すべてのレベル”どちらかを選択します。図12を使って説明します。図9は図12を数式で表示した画像です。

図12

1レベルのみ

対象のセルを参照しているセル(セルの数式に対象のセルを記述しているセル)を選択します。図12の状態で”1レベルのみ”を選択すると、図13のように選択されます。

図13

すべてのレベル

上記の”1レベルのみ”の対象となるセルを参照しているセルがある場合、そのセル、またはその先のセルもすべて含めます。 図12の状態で”すべてのレベル”を選択すると、図14のように選択されます。

図14

最後のセル

最後のセル(Ctrl + Endキーで選択されるセル)にジャンプします。

可視セル

非表示のセルがある時に、非表示以外のセルを選択します。

条件付き書式

条件付き書式が適用されているセルを選択します。Microsoft 365では現状は条件付き書式に関しては、範囲選択してもシート上の条件付き書式のセルをすべて選択するようです。

データの入力規則

データの入力規則が適用されているセルを選択します。

まとめ

今回はジャンプの使い方を紹介しました。空白のセルの選択など、まとめて選択して一括処理したいケースはあると思いますので、是非覚えて使ってみてください。

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