今回は私の体験談です。当初冬期の空気の乾燥による唇の荒れだと思っていたものが、実は違っていたので書いてみたいと思います。
目次
経過
発症時の症状
- リップクリームを塗ったその上に水分が付着
- かさぶたのようなものが付着
発症時はまだまだ乾燥による唇の荒れかなと思う程度でした。
数日経過後の症状
- 唇から浸出液のようなものが出てくるようになる(何も触れていない状態でも)
- かさぶたが分厚くなって放っておくとカチカチに固くなる
- リップクリームを塗ったり洗顔時に軽く洗ったりシャワーをあてると剥がれてくる
- 剥がれて見えてきた唇は出血等なくきれい(腫れてはいる、乾燥するとひりひりする)
- 食事をするとき食器と唇が触れるとくっつくような感覚
- 朝起きると唇いっぱいに膿が出ていて、口がくっついていることも
- 良くなったり悪くなったりを繰り返す
どんどん悪化していき、外出時は基本マスク生活になりました。
症状改善がみられないため、近くの皮膚科と内科を標榜しているクリニックに受診することに。受診時の検査と処方は以下の通りです。
- 顕微鏡検査(口唇ヘルペス等ウィルス感染) :陽性所見なし
- 処方 :ステロイドをワセリンに混ぜたもの(抗炎症薬)
しばらく塗り続けたが効果なく、再受診時もとりあえず乾燥したらワセリンを塗り続けて乗り切るという方針。少しずつ可能性を潰していくことにした。
暫定の可能性
疾患名 | 優先順位 | |
通常の唇の荒れ | ワセリンでも改善しないので可能性は低そう | |
口唇ヘルペス | 昔1回発症しているが、その時とは症状が違う(浸出液がでたりはない) ステロイドがよくない | ① |
食物アレルギー | 即時型アレルギーなので症状には一致しないが、腫れていて炎症があるので一応 | ③ |
金属アレルギー | 遅延型アレルギーなので一応そこは症状的にも一致。ただ唇にあらわれていることを考えると食器が一番怪しい。食器の金属はほぼステンレスだが、ステンレスなんて周りにいくらでもあるので唇にだけ症状がでるというのが釈然としない | ② |
この中でまずは口唇ヘルペスから試していくことに。検査でも陰性だが以前一回発症しているので一応そこからみていくことに。まずは以前使っていたリジン配合のリップクリームを購入しました。リップクリームは海外からの輸入でしたので到着まで1週間以上かかってしまいました。1週間ほど試してみたが、症状改善しなかったので使用中止しました。
次に金属アレルギーの可能性をかんがえてみました。唇に接触する可能性があるものというこで、とりあえず食器と調理器具すべての金属を排除して過ごしてみることしました。すると次の日から少しずつ症状が改善してきたので、金属アレルギーという前提でしばらく過ごしてみると、1週間ほどでほぼ前の状態に戻りました。
- 明らかな浸出液はでなくなった
- 薄いかさぶたは出来続けている(見た目にはあまりわからない)
- 腫れや、乾燥してひりひりするということはなくなった
まったくもって完治には至ってませんが、原因が絞れたので、気をつけながらも生活しています。基本的に今もワセリンをリップクリームとして塗っています。
一応確定診断をしてもらおうと受診したのですが、
- 確定診断はパッチテストというアルコールパッチテストのようなものでする
- 金属アレルギーは遅延型アレルギーなので結果判定は2日後、3日後場合によってはもう1回位通院しなければならない
- 受診したクリニックではやっていないので新たに探さなければならない
- 結果が出たとして、薬があるわけでもなく、原因金属に触れないように注意するだけ
以上のような説明を受け、単純に休みがとれないことと、確定診断ついてもステンレスを避けることに変わりはないと思ったのでやめました。
現状症状があるのは唇だけなので、気をつけるのは食器と調理器具でそこまで手広く注意するわけでもないのでいいかなと思っています。そもそも唇だけの症状でパッチテストはどこでするんだろうかと思いましたが、詳しくは聞きませんでした。

